こんにちは!
トレーナーの石井です!
今回は乳酸について話ていこうと思います!
運動を行うと疲労が溜まりますが、疲労と聞くと乳酸をイメージする方が多いと思います!
以前から「乳酸は老廃物」や「乳酸が溜まると疲れる」などと言われ「乳酸=疲労」と認識されている方も多いはずです。
ですが、今ではこうした考えは誤りである事が様々な研究で明らかになってきています。
乳酸は日常生活においては代謝自体が上がりづらい為ほとんど溜まりません。
長距離走などの一定の強度で行われる運動でも乳酸は多く溜まりません。
400mなどの短距離走や水泳など強度の高い運動では乳酸が大量に溜まるので、今まではこの点に着目して乳酸が溜まると疲れると言う図式になっていました。
乳酸は運動後30分もすれば運動前と同程度まで落ちる事がわかっていますが、疲労は運動後30分経っても運動前と同程度まで戻るかと言うとそうではありません。
マラソンで30Kmの壁と呼ばれる後半部分や1試合で約10Kmも走るサッカーでも後半の方が乳酸の値は低いそうです。
乳酸を疲労の原因とするのであれば乳酸値が低い運動時の終盤は疲れていない事になりますが、普通そんな人ほとんどいません。
乳酸は酸素がある事で筋肉や肝臓に蓄えられている糖分や脂肪から運動を行うエネルギーを取り出します。
そして運動で代謝が上がると多くの乳酸が作られます。
代謝にはエネルギーが必要で通常では糖と脂肪で補うのですが、運動強度が高くなると脂肪ではエネルギーの供給が間に合わなくなるので糖からの供給が多くなりエネルギーを作ります。
この糖を多く分解する過程でより多くの乳酸が必要となります、特に高強度の運動では乳酸はなくてはなりません。
高強度の運動では糖が多く使われますが、一気に糖の必要量が上がってもエネルギーに変換されないので糖を一度乳酸にして必要量を調整しながら体内に送られます。
となると糖が体内に沢山蓄えられれば疲れづらくなるのではと思いますよね、ですが糖自体は体内に500g程度しか体内に蓄えられません。
糖を過剰に摂取しすぎると脂肪として蓄えられたり、糖尿病などのリスクが高くなるので糖を多く摂取するのであれば運動は絶対に必要です。
運動の終盤で疲れが溜まるのは体内に糖がなくなり、糖が減った事で乳酸も作られなくなる為なので乳酸と疲労はあまり関係がありません。
なので高強度の運動を行う際は、運動の前や運動中に糖を摂取する事で疲労感を減らす事ができます。
ただ乳酸が以前疲労物質と言われていて今は疲労とは無関係と言われているので、今後の研究でまた変わるかもしれません。
なのでまずは運動を頻繁に行う方はしっかりと食事を摂取するようにしましょう!
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